■解 説■
(グレープバインのWebから)

 このプレアンブル(序文)は1947年7月のグレープバイン誌上で初めて仲間たちに紹介されました。その当時、アルコホーリクス・アノニマス(ビッグブック)初版の序文**から、多くの表現を借りて書かれました。
 初期のその頃、グレープバイン誌はノンアルホーリクの間にも行きわたり始めるようになっていました。それでこの序文はもともと、AAが何であって何でないのかを、彼らに説明するつもりで書かれました。今でも一般への広報という目的で度々使われています。時間がたつにつれ、あらゆる評議会公認出版物の中でも紹介され、今では多くのグループがミーティングを始める時にこれを使っています。
 元の形(オリジナル版)は、私たちが今使っているよく知られている形から、2つの点で違っていました。
 1つ目は、「AAのメンバーになるために必要なことはただ一つ、飲酒をやめたいという『正直な』願いだけである。」と述べていること、そして2つ目は「AAは会費も料金もとらない」という、たったそれだけの表現で書かれていることでした。
 何故『正直』という言葉が削られてしまったのか、疑問に思われると思います。1958年の評議会である一人の評議員が、この表現「飲酒をやめたいという『正直な』願い」について次のように問いかけました。『正直』という言葉は伝統3には出てこないので、プレアンブルから削除してもよいのかもしれない。話し合っているうちに、多くの評議会メンバーが、AAが成長するにつれ、何が「飲酒をやめたいという正直な願い」ということになるのか殆ど決められなくなっている、という事を感じました。
 そしてさらに、プログラムに興味を持つようになる人の中には、この『正直』という言葉に混乱させられる人もいるかもしれない、ということも感じました。こうしてAAの発展の一部として、この言葉が一般的な使用からは削除されました。1958年夏の常任理事会の会議では、削除することが最終的に確認され、その時からプレアンブルは単に「飲酒をやめたいという願い」と書かれるようになりました。
 同じ時に「AAは会費も料金もとらない」という表現は、現在の形である「会費もないし、料金を払う必要もない。私たちは自分たちの献金だけで自立している。」というわかりやすい表現に書き改められました。プレアンブルのこの現在の形は、グレープバイン社の出版物のどの1ページ目にも出てきます。
(1950年のグレープバイン誌より引用)
(グレープバイン社のウエブサイトより、許可を得て再録)


△[序文]に戻る